カロヤンプログレEXの効果と副作用は?配合成分からわかる驚きの事実

カロヤンプログレEXは第一三共ヘルスケアから発売されている育毛剤です。
Kinki KidsをCMに起用するなど、プロモーションにはかなり力が入っているように感じますね。
2015年に発売されたばかりの「カロヤンプログレEX」がどんな育毛剤なのか、成分、効果、副作用にスポットをあてて検証してみたいと思います。
カロヤンプログレEXはどんな育毛剤なの?
カロヤンプログレEXは育毛成分「カルプロニウム塩化物」を2%配合した育毛剤で、肌質に合わせて「脂生肌向」と「乾燥肌向」の2種類が発売されています。
第1種医薬品のリアップと違い、使用にそれほどリスクをともなわないことから第3種医薬品に分類され、ドラッグストアなどで手軽に購入することができます。
容器先端の計量ノズルで1回の使用量をはかり、適量をトントンと頭皮マッサージしながら塗布するのも特徴のひとつです。
配合成分から分るカロヤンプログレEXの効果と副作用
カロヤンプログレEXの成分を見てみると、育毛剤にしては配合成分が意外に少ないという印象です。わずかですので全成分について説明していきます。今回はほとんどの男性が選ぶであろう「脂生肌(オイリー)向」をみていきましょう。
カルプロニウム塩化物水和物
血行を促進する作用があり、発毛促進や抜け毛予防に効果があります。カロヤンプログレの育毛効果を支える主成分なので、後ほど詳しく分析します。
チクセツニンジンチンキ
毛乳頭細胞を活性化する作用があり、発毛促進効果が期待できます。
カシュウチンキ
頭皮の脂質量を下げる作用があり、毛穴のツマリや抜け毛予防が期待できます。
ピリドキシン塩酸塩
過剰な皮脂分泌を抑制する作用があります。光線過敏症というアレルギーを引き起こす可能性がありますが、もともとビタミンB6を補給する成分なので副作用の心配はほとんどありません。
ヒノキチオール
殺菌作用があり、フケやかゆみを抑えます。微毒性があるといわれていますが、服用しない育毛剤では特に心配する必要はありません。
パントテニールエチルエーテル
頭皮の保湿や細胞活性化の効果があります。ビタミンと同等の成分であるため、副作用の心配はありません。
l-メントール
芳香・味の調節、匂いの調節に用いられる成分です、頭皮のかゆみを抑え、清涼感を与える効果があります。
ヒドロキシプロピルキトサン液
カニ殻などから摂れる安全性の高い成分で、頭皮や髪を保湿保護する効果があります。疑似キューティクルとして枝毛、切れ毛を防ぐ効果も期待できます。
エタノール
消毒液として使用されるアルコールの一種で、清涼感があり殺菌消毒作用が期待できます。肌の弱い人は刺激を感じてしまうケースもあります。
pH調節剤
品質を安定させるため、pHを調整する添加物です。現時点では高い安全性が確認されているため、使用上限値なども設けられていません。
黄色5号
オレンジ色の合成着色料です。石油製品を原料に化学合成でつくられた添加物で、アレルギー、発がん性、下痢の疑いなど安全性に問題があるとされています。
カルプロニウム塩化物の効果と副作用
カロヤンプログレEXは「カルプロニウム塩化物」という発毛成分を2%配合した育毛剤です。このカルプロニウム塩化物の効果や副作用について詳しく見ていきましょう。
カルプロニウム塩化物の効果
カルプロニウム塩化物は血管を拡張させて血行促進を図り、毛乳頭を活性化させる効果が期待できるとされています。
ミノキシジルと同じような効果ですが、ミノキシジルの場合は血管拡張に加え、成長因子による血管内皮細胞増殖作用(血管自体を増やす)があります。このためカルプロニウム塩化物にはミノキシジルほどの育毛効果はなく、「ミノキシジルのローグレード版」と判断してよさそうです。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、育毛剤主成分の発毛効果を5段階評価で評価しており、カルプロニウム塩化物とミノキシジルの効果を比較しています。
ミノキシジルが文句なしの「A」評価に対し、カルプロニウム塩化物は信頼性の高い試験結果が少ないとされ、「C1」という微妙な評価となっています。
このようなことから、カルプロニウム塩化物はAGA対策などに用いるにはちょっと力不足という印象です。
カルプロニウム塩化物の副作用
カルプロニウム塩化物の副作用としては
・発汗や悪寒
・頭皮の刺激、湿疹、かゆみ
・吐き気、嘔吐
などがあげられますが、発症頻度自体は低いとされています。日本皮膚科学会のガイドラインでは、ミノキシジルに比べて効果が低い分、副作用も少ないと評価されているようです。
カロヤンプログレEXの評価は?
脂生肌向と乾燥肌向の2種類から選べるのは斬新で評価できるポイントだと思います。
しかし成分分析からわかる通り、発毛効果自体はそれほど高くありません。「薄毛改善」に関しては過度な期待はできませんが、4,320円(税込)と価格もお手頃なので「薄毛予防」にはおすすめかも知れません。
育毛剤なのである程度の副作用は仕方ないと思いますが、アレルギー、発がん性、下痢の疑いがある合成着色料「黄色5号」が配合されているのは個人的に気になるところです。このような成分に過敏は人は使用を控えた方が無難かと思います。
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